【豊島園駅】「としまえん」閉園を解説！

　豊島園駅（としまえんえき）は、東京都練馬区練馬四丁目にある、西武鉄道・豊島線の駅です。
その歴史は、1927年（昭和2年）武蔵野鉄道豊島線の豊島駅として開業し、1933年（昭和8年）豊島園駅に改称しました。
　同名で、東京都交通局の都営地下鉄大江戸線の豊島園駅があるが、双方の駅舎は独立しており、西武鉄道の改札口と都営地下鉄のA2番出入口間は、屋外のとしまえん商店会を経て徒歩で約2分かかります。

　豊島園といえば、ほとんどの方が、遊園地「としまえん」を思い浮かぶでしょうが、残念ながら、1926年より94年間営業を続けていましたが、2020年8月31日を以て閉園しました。
　「としまえん」は、日本で最も古い遊園地の一つで、首都圏有数の規模を誇る遊園地でもあり、各種遊戯施設がある他、春のソメイヨシノ、初夏のアジサイの花の名所として、あるいは夏のプールなどで多くの地域住民が訪れる都会のオアシスとなっていました。コスプレイベントを開催するなどイベント企画も多かったものです。
　広大なプールエリアには、世界発の「流れるプール」があり、とても人気がありました。

　としまえんの閉園にいたるまでについては、東京都が2011年に東日本大震災の教訓を活かすべく、避難場所として広大な公園を作るため、当時の石原慎太郎知事が中心となって当該土地の買収及び閉園の交渉を始めました。
　一時交渉は停滞していましたが、2019年にワーナー・ブラザースも交渉に加わり、西武鉄道に対してハリー・ポッターシリーズのテーマパーク建設案も浮上し、また、東京都からの土地買収及び閉園要請の回答期限が2020年度であったことなどから、2020年6月12日に同年8月末での閉園が正式決定しました。
　よって、東京都からの閉園要請に応えるためであり、経営悪化や施設老朽化などの理由ではありません。

　【としまえん】94年間の感謝メッセージ